初乗り410円のタクシー、都内に登場 短距離需要を検証

» 2016年07月26日 15時32分 公開
[ITmedia]

 国土交通省は7月26日、東京都内で一部タクシーの初乗り運賃を410円に引き下げる実証実験を8月5日から実施すると発表した。初乗り運賃を安くすることによる短距離のタクシー需要を検証するのが狙い。

photo 実証実験中の車両には「初乗り410円」が明記される

 現在の初乗り運賃は2キロまで730円だが、実証実験では1.059キロまで410円(以後237メートルごとに80円)とする。初乗り距離を短くする一方、運賃を大幅に引き下げる。観光で音ぞれた訪日外国人や高齢者の日常生活など、短距離利用の需要拡大を見込む。

photo 新橋駅東口から410円で行ける範囲(1.059キロ、青い円)と730円で行ける範囲(2キロ、赤い円)=国交省の資料より

 実験は23社の40台を選び、新橋駅東口、浅草駅前、新宿駅東口、東大病院前の各タクシー乗り場4カ所で順次実施。9月15日まで行い、利用者へのアンケート調査などで利便性などを確認する。

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