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» 2016年08月18日 06時00分 UPDATE

甲斐寿憲のキニナルモバイル:スマホとVRビジネスはどうなる? HTC NIPPONの玉野社長に聞く (1/5)

日本市場に初のAndroidスマートフォンを投入したHTCが存在感を見せ始めている。最新のハイスペックスマートフォン「HTC 10」の販売が好調なほか、VR「Vive」も注目されている。変化のスピードが速い中で、次々に新製品を投入しているHTC NIPPONの玉野社長に話を聞いた。

[甲斐寿憲,ITmedia]

甲斐寿憲のキニナルモバイル:

 今やITはビジネスにプライベートに不可欠なもの。特にスマートフォンやタブレット、ノートPCといったモバイル関連は、現代人にとって必須アイテムになりつつある。日常のニュースや何気ない雑談の中にも、モバイルの話題をすることも増えてきているはず。

 本連載ではモバイルを中心とした気になる話題をライターの甲斐寿憲がメーカーや開発者、ユーザーに直撃取材をし「実際にどうなのか?」を検証を交えて紹介。今話題の人気の製品、気になるメーカーの動向を分かりやすく紐解いていく。ひょっとすると、そこに新たなビジネスチャンスのヒントが隠れているかもしれない。ぜひ、大人のITスキルの一貫として役立てていただきたい。


日本市場で存在感を見せ始めているHTC

 日本初のAndroidスマートフォンはサムスン製でもソニー製でもない。2009年7月に登場した台湾・HTC製(docomo PRO series HT-03A)が最初となる。実はHTCは世界的にも最初にAndroidスマートフォンを開発し市場に投入したメーカーでもある。

 そんなパイオニア的存在のHTCが今再び、日本市場で存在感をみせている。HTC北アジア法人のJack Tong社長によると、2016年第2四半期(7月1日〜9月30日)の販売実績は前期よりも期待ができ、最新モデルHTC 10の売り上げをみると、44%を日本向けが占めているという。

 今回はそのHTCの日本法人、HTC NIPPONの玉野浩社長を取材し「HTCのこれまでとこれから」を聞くことができた。玉野社長が見る今のスマートフォン市場とSIMフリースマートフォンの現状、同社のVR製品・HTC Viveに賭ける思い」を語っていただいた。

まだ認知度が低いがAndroidのパイオニア

――最初に失礼なご質問かもしれません。スマートフォン・携帯電話好きには「Androidスマートフォンのパイオニア」的な存在、「ハイスペック機種の雄」として名高いHTCですが、一般のユーザーには、まだ認知度が低いようです。この点についていかがでしょうか。

玉野社長(以下、玉野): HTCは日本市場においてハイスペックなスマートフォンを販売してきました。ただ、一般の方からは「HTC? 日立?」といった感じに誤解されてしまうこともまだあるようですね(正式にはHTCはハイテクコンピュータの略とされている)。テレビCMなどで乃木坂46を使って認知度向上を狙った時期もありましたが、彼女たちのほうが有名になってしまいましたね。

 多くの人は「日本のスマートフォンはiPhone3Gから始まった」と思われているようですが、実は日本初のAndroidスマートフォンだけでなく、日本初のスマートフォンもHTC製なのです(当時はWindows CEベース)。

日本初のAndroidスマートフォン、HTC製(docomo PRO series HT-03A)
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