だから日本人はiPhoneを握りしめる、4つの理由甲斐寿憲のキニナルモバイル(1/4 ページ)

» 2016年09月09日 07時28分 公開
[甲斐寿憲ITmedia]

甲斐寿憲のキニナルモバイル:

 今やITはビジネスにプライベートに不可欠なもの。特にスマートフォンやタブレット、ノートPCといったモバイル関連は、現代人にとって必須アイテムになりつつある。日常のニュースや何気ない雑談の中にも、モバイルの話題をすることも増えてきているはず。

 本連載ではモバイルを中心とした気になる話題をライターの甲斐寿憲がメーカーや開発者、ユーザーに直撃取材をし「実際にどうなのか?」を検証を交えて紹介。今話題の人気の製品、気になるメーカーの動向を分かりやすく紐解いていく。ひょっとすると、そこに新たなビジネスチャンスのヒントが隠れているかもしれない。ぜひ、大人のITスキルの一貫として役立てていただきたい。


9月16日に発売されるiPhone 7

 スマートフォンの種類といえば「iPhoneとその他の機種」と答える人が多いのではないだろうか。その他とはサムスン製のGalaxy、ソニー製のXperia、富士通のarrowsといったAndroid OSを搭載した「Androidスマートフォン」だ。

 iPhone 7/Plusが発表されたので、多くの人が「早く欲しい」「新機能を使ってみたい」と思っているだろうが、そもそもなぜ日本人はiPhoneが好きなのか。世界に目を向けると、多くの日本人が“iPhone党”であることがよく分かる。

他国と比べると日本人はiPhone好き

 結論から言うと、世界的にユーザー数が多いのは、Android OSを採用したスマートフォン群だ。日本の現状から考えるとにわかに信じられないだろうが、現在グローバル市場で圧倒的なシェアを誇るのはAndroid OSを搭載したスマートフォンのほうなのだ。

 調査会社MM総研が2016年5月に発表した「2015年度通期国内携帯電話端末出荷概況」を見ると、2015年度通期のスマートフォン出荷台数は前年度比2.9%増の2916.5万台。メーカー別出荷台数シェア1位はiPhoneのAppleでシェアは41.9%。2012年度以降4年連続1位と圧倒的な人気だ。次いで2位がソニー、3位シャープ、4位京セラ、5位に富士通と続いている。

Androidには多くのメーカーのバリエーションがある(写真はFREETEL)

 ところが、このスマートフォンのシェアをグローバル視点で見ると話は変わる。調査会社Gartnerによると、スマートフォンの総売上台数は約3億4400万台(2016年第2四半期)。OS別シェアを見ると、Androidが全体の86.2%、iOSが12.9%となっている。iOSを搭載したスマートフォンはAppleのiPhoneだけなので、12.9%というのはそのままiPhoneの世界シェアと考えていいだろう。

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