落とし物追跡用IoTデバイス、航空機の整備機材管理に JALが実証実験

» 2016年11月01日 18時17分 公開
[ITmedia]

 日本航空(JAL)は11月1日、物品の紛失防止用のIoT(モノのインターネット)製品を展開するベンチャー企業、MAMORIO(東京都千代田区)と共同で、航空機整備に使う機材の管理にIoT技術を活用する実証実験を行うと発表した。

 実験では、羽田空港で航空機整備に使用している可動式の作業台140台に、IoTデバイス「MAMORIO」を装着。同デバイスが発信する作業台の位置情報を、整備士のスマートフォンを経由してMAMORIOのサーバに集約し、JALのメインテナンスセンターで集中管理する。来年3月まで行い、導入に向けた検討を進める。

 作業台は、整備場や駐機場のさまざまな場所に移動させながら、航空機整備に使用している。これまでは整備士がトランシーバーで連絡を取り合って位置を把握するなどしていたが、集中管理が難しく、先進技術を活用した管理方法を模索していたという。

 MAMORIOは個人の持ち物の紛失を防止するために開発したデバイスだが、小型な点を生かし、企業の資産管理への活用も検討。テレビ朝日の放送機材を管理する実証実験でも実績を上げている。

photo 実証実験で使用されるIoTデバイス、備品および管理画面=JALのプレスリリースより

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