2016年ショッピングのトレンドは――「インスタ映え」楽天が分析

» 2016年11月28日 18時00分 公開
[ITmedia]

 楽天は11月28日、ネットショッピング「楽天市場」の購買データをもとに、2016年のヒット商品とトレンド分析を発表した。画像投稿SNS「Instagram」で映える商品を買い求める「インスタ映え消費」や、既存のモノを掛け合わせて作った「ハイブリッド」商品が人気を集めていたという。

2016年のネットショッピングのトレンドは「インスタ映え」と「ハイブリッド」

 2016年にヒットした商品は、「インスタジェニック(インスタ映え)」するスイーツやアイスクリーム。また、ラウンドビーチマットはインスタから人気に火がつき、前年比60倍以上の“爆売れ”を記録した。楽天は「自分のフィード(投稿)を眺めて満足するだけでなく、スマホの向こうにいる友人や仲間に自分の価値観を届けるには、『インスタ映え』する商品、場所、人、体験が不可欠」と分析する。

売れる理由は「インスタ映え」

 また、さまざまな分野でハイブリッド商品のヒットが見られた。ファッションでは、スカート×パンツの「スカンツ」やスカート×ガウチョパンツの「スカーチョ」が前年比230倍以上の売り上げを記録。家電では蚊取り機能×空気清浄機の「蚊取り機能付き空気清浄器」、スイーツではチョコレート×ところてんの「チョコろてん」なども人気だったという。

 その他には、親子、恋人、友達同士でペアコーディネートする「大人ペアコーデ」、ピンクのコンバースやバンダナなどの「90年代リバイバル」などもトレンド。また、ふるさと納税や“お取り寄せブーム”による地域の名産品を積極的に購入する消費行動や、簡易テントや洗練されたリュックなどで行う「カジュアルキャンピング」も目立った。

 17年は、東京オリンピックに向けて注目が集まる「日本文化」関連商品、「春ヌーボー」やイースター(復活祭)などの「新しいシーズナルイベントの誕生」、環境保護や生産者保護を意識して作られた商品を支援する「エシカル(倫理的)商品の広がり」などがトレンドになると予想している。

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