ヤマハ発、富士重の汎用エンジン一部事業を取得事業強化目指す

» 2016年12月07日 18時35分 公開
[ITmedia]

 ヤマハ発動機は12月7日、富士重工業の汎用エンジンの技術資産の一部と米国販売会社を2017年10月に取得すると発表した。富士重が培った技術を活用し、汎用エンジン事業の強化を図る。

photo 富士重工業の汎用エンジン(EH65、富士重のウェブサイトより)

 12月7日までに両社で合意し、契約を締結した。

 技術資産については、ヤマハ発動機の子会社で汎用エンジン事業を手掛けるヤマハモーターパワープロダクツが富士重から譲り受ける。大型発電機や大型芝刈り機などに搭載される汎用エンジン「EH Vツインシリーズ」の3製品の技術資産が対象。それによって、同シリーズ製品の国内外での販売ができるようになる。

 米国では、ヤマハ発動機の子会社Yamaha Motor Corporation, U.S.Aが、富士重の販売子会社Subaru Industrial Power Productsの全株式を譲り受ける。北米における富士重の汎用エンジンのアフターサービスを継承し、北米事業強化につなげる。

 富士重の汎用エンジンの生産台数は累計3300万台に上る(9月末時点)。一方、中核となる自動車事業に経営資源を集中させるため、汎用エンジンをはじめとする産業機器事業からの撤退を11月に発表。17年9月末で汎用エンジンの生産と販売を終了する予定を明らかにしていた。

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