日産自動車とディー・エヌ・エー(DeNA)は1月6日、日産自動車の自動運転車を活用した実証実験を年内に日本国内で開始すると発表した。DeNAは、無人運転などによる新しい交通サービスのプラットフォームの開発につなげる。
日産のカルロス・ゴーンCEOが家電見本市「CES 2017」(米ラスベガス)で基調講演して明らかにした。実験は年内に国家戦略特区でスタートし、20年までに首都圏と地方都市に拡大、技術活用の検証を含む実証実験に取り組むという。
ゴーンCEOは、自動運転技術「シームレス・オートノマス・モビリティ(SAM)」を発表。米航空宇宙局(NASA)の技術をベースに開発し、自動運転車が予期せぬ状況に直面した際、車載人工知能(AI)の意思決定を人間がサポートすることで、AIの学習を支援するという。「何百万台の自動運転車が人間のドライバーと共存できるようになるまでの時間が早まることが期待される」という。
DeNAは、DeNAはネットサービス部分の開発や自治体との調整などを担当する。実験を通じ、20年までに無人運転を活用した新サービスのビジネスモデルなどを検証していく。
DeNAはZMPと自動運転で提携し、合弁会社「ロボットタクシー」を設立していたが、「合弁会社の運営方針の違いから、両社は別々の取組みを行うことが最善」(DeNA)として提携を解消する。
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