AppBank、赤字に転落 元役員の不祥事で「風評被害」メディア、ストアとも赤字

» 2017年02月14日 17時33分 公開
[ITmedia]

 AppBankが2月14日発表した2016年12月期の連結決算は、最終損益が8000万円の赤字に転落した(前期は5億5100万円の黒字)。元役員の横領事件による「風評被害」でイメージが悪化し、営業活動に「甚大な影響」があったという。

photo ストア事業にも大きな影響があったという=AppBankのWebサイトより

 売上高は前期比41.2%減の23億3200万円と、大幅に落ち込んだ。同社の資金約1億3000万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで同社の元経理部門の取締役が逮捕された事件(1月に東京地裁が有罪判決)が響き、メディア事業ではクライアントの広告発注差し控え、ストア事業では会員数が伸び悩んだという。

 メディア事業、ストア事業とも赤字となり、営業損益も1億700万円の赤字に転落した(前期は9億1200万円の黒字)。

 17年12月期も、不祥事による風評被害は広告収入やECサイト・店舗訪問者などに「一定程度の影響を業績に及ぼす」と見込む。売上高は25億5000万円、営業損益は5000万円の黒字、最終損益は2500万円の黒字を計画している。

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