2016年、「人材不足」を感じた企業は64.1%――マイナビの調査でこうした結果が出た。一方で、余剰感を感じている企業は20.8%にとどまった。
業種別では、全ての業種で半数以上が「人材不足」を感じており、特に「医療・福祉」(72.6%)や「不動産・建設・設備」(71.6%)では7割を超えるなど、強い不足感を示した。
従業員数別では、「60人未満」で55.4%、「60〜299人」で60.4%、「300人以上」で71.4%と、従業員規模の大きさに比例して人材不足を実感している。
人材獲得も厳しさを増している。中途採用活動は「(前年よりも+前年並みに)厳しかった」が75.9%となり、4社に3社が中途採用に苦戦していた。
理由は「求職者の質が低かった」(66.2%)がトップで、「人材の獲得競争が過熱する反面、採用基準を甘くする企業は少なく、求めるスキルや経験に見合った優秀な人材の採用に苦労している」(同社)ようだ。
一方、「(前年よりも+前年並みに)楽だった」企業は20.0%。理由には「採用費用を増加したから(41.7%)」「求職者の質が高かった」――などが多く挙がった。
1月17〜19日にネットを使って調査し、2016年に中途採用活動を実施した600社が回答した。
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