Amazon、日販への発注を一部中止 出版社と直接取引へ需要と供給が一致せず

» 2017年05月02日 18時45分 公開
[ITmedia]

 アマゾンジャパン(Amazon.co.jp)が、出版取次最大手の日本出版販売(日販)への一部既刊書籍の発注を6月末で中止する方針を明らかにした。日販が在庫を持つ書籍を仕入れる際の取引は継続するが、在庫を持たない書籍はアマゾンジャパンが出版社から直接取り寄せる方式へと変更する。

 日販と出版各社には4月末に文書を送付し、正式に告知済みという。

photo Amazonの書籍販売ページ

 アマゾンジャパンは、現在の日販からの供給形態について「ベストセラーなど売れ行きの良い書籍に重点が置かれたオフライン小売業者向けの形となっている」と指摘。「顧客の要望に沿った多様な商品を提供するという当社のビジネスモデルと合致していないため、取引形態の変更に至った」と理由を説明する。

photo 日販の公式サイト

 業界2位のトーハンとの取引内容は「特に変更はない」としている。

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