出版取次最大手の日本出版販売(日販)は4月3日、同2位のトーハンと首都圏や大都市での出版物の共同配送を始めることを明らかにした。
日販はITmedia ビジネスオンラインの取材に対し、「出版不況による雑誌などの流通量の減少と、運送業界での人手不足に対処するための施策」(日販 広報チーム)と説明する。具体的な開始日時は未定だが、「両社が取引している配送業者との合意が取れ次第、共同配送を始める」という。
現在、首都圏や大都市では取次ごとに異なる配送業者と契約し、書店に届ける形が一般的。地方では複数の取次による共同配送が進んでいる。
両社は昨年、大阪府の阪南地区で共同配送の実証実験を実施。配送効率が向上するなどの成果を得たため、本格導入を決めたとしている。
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