上野動物園のジャイアントパンダ「シンシン」が妊娠した可能性があると発表された5月23日午前、株式市場で2社の株価が急騰した。西洋料理店を展開する精養軒(JASDAQスタンダード)と、中華料理店の東天紅(東証1部)だ。
精養軒の株価は、午前11時ごろから急騰。一時は前日比65円高(+7.2%)の970円を付け、年初来高値を更新した。その後は落ち着いたものの、終値は11円高の916円(+1.2%)だった。
東天紅の株価も午前11時ごろから急騰し、前日比34円高(+18.4%)の219円を付けて年初来高値を更新。終値は13円高の198円(+7.0%)だった。
両社とも上野動物園にほど近い場所に本店を構えているのが共通点。パンダの赤ちゃんが誕生すれば、来店者が増え、業績改善につながる──という市場の思惑が急騰につながったようだ。
今年1月に「発情の兆候がみられる」と報道された際も2社の株価は急騰。2013年に「シンシン」が偽妊娠だったことが分かった際は失望売りを浴びるなど、「パンダ株」として知られる2社の株価は、パンダの妊娠にたびたび翻弄されている。
精養軒の17年1月期は、売上高29億9500万円に対し2500万円の営業赤字を計上し、最終損益は1700万円の赤字だった。
東天紅の17年2月期は、売上高67億1400万円に対し営業損益は1億5400万円の赤字。最終損益は300万円の黒字だった。
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