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» 2017年06月06日 17時16分 UPDATE

アナゴ・ウナギを100円で:スシロー、「王道ネタ」と「宅配」で新たな客握る (1/2)

回転ずしチェーン最大手のあきんどスシローが、アナゴやウナギなどの王道ネタの投入と1皿90円の「創業祭」実施を発表。さらに6月から始めたデリバリーの取り組みで、新規客の獲得を狙う。

[青柳美帆子,ITmedia]

 回転ずしチェーン最大手のあきんどスシローが、アナゴやウナギなどの新商品の投入や1皿90円のセールを実施。既存の顧客に加え新たな客を店に呼び込むとともに、Uber「Uber EATS」や楽天「楽びん!」などのデリバリーサービスと手を組んだ展開を行い、潜在的な客層を掘り起こしていく。

アナゴやウナギなどの王道ネタと、宅配サービスで成長を狙うスシロー

堅調な業績を生み出した「世界の海からいいネタ100円」

 あきんどスシローを運営するスシローグローバルホールディングスは17年3月30日、8年ぶりの東証1部復帰を果たした。再上場後初の発表となった17年9月期上半期(16年10月〜17年3月)の決算は、売上高768億円(前年同四半期比8.1%増)、営業利益44億円(0.5%増)、純利益29億円(9.4%増)と順調に推移している。

 堅調な業績を生み出すエンジンになったのが、16年11月にスタートした「世界の海からいいネタ100円プロジェクト」だ。チリ産ウニ、ニュージランド産キングサーモン、境港産の生銀鮭など、国内外から仕入れを行ったネタを100円(以下税別)で提供。想定の2倍以上の売れ行きで、特にうには15年と比べて約4倍と大きな反響があった。スシローのネタの売り上げ比率は、人気のマグロが平均4〜5%ほどで基本的に上位につけるが、ウニを提供していた16年冬はウニが6〜7%も占めていたという。

 水留浩一社長は「お客さまからのいい支持をもらい、結果につながった。下半期はもちろん、来期以降もこの取り組みを進化していきたい」とプロジェクトに手応えを感じている。

 6月は黄海のアナゴを使った「黄金のとろ穴子」、7月は土用の丑の日に合わせて中国・広州で養殖された「本格・うなぎの蒲焼き」を100円で投入。「夏にかけて『スタミナ』をテーマに、すし屋の王道であるアナゴとウナギに手を入れた」という。工場での加工ラインやたれにもこだわり、価格だけではなく味のよさもアピールする。

素材や加工にこだわり、味のよさをアピール

 また、特別価格ですしを提供する「スシロー創業祭」を実施。第1弾は6月12〜16日で、通常1皿100円の商品を期間限定90円で販売する。16年創業祭では対象店舗は約130店舗だったが、17年は拡大し、都心型の2店舗(SUSHIRO南池袋店、五反田店)を除く全店舗で展開する。第2弾はとろの大きさを2倍にした「倍とろ」(100円)、第3弾は「まぐろ3貫盛り」(180円)の提供を予定する。

 「90円でお客さまにより多く集まってもらい、スシローを体験してもらうのが狙い。16年の創業祭では、価格を100円に戻したあとも、お客さまに来ていただいていた。半年に1回くらい気軽に来てもらえるタイミングを作り、『また来たい』と思ってもらい、継続的に来てもらうことを狙う。もちろん、感謝やお客さま還元の意味合いもある」(水留社長)

 こうした需要増や客数増が見込める商品を継続的に提供するため、力を入れるのが調達力強化だ。商品本部を強化し、バイヤーの増員や、主要な取引先や生産者との関係深化に取り組んでいるという。また、千葉県の店舗では地場のケンサキイカ、ヒラメ、サワラなどを販売するなど、地域と密着した取り組みも始めた。

 その一方で、水産資源の問題は深刻だ。水留社長は漁獲量減や価格高騰は認めつつも、「だからこそ、『待ちの姿勢での調達』ではなく、『世界に探しに行く調達』という形で体制を組みなおしている。チリ産のウニなど、これまでなかなかすしネタにならなかったものを、加工技術で調達するようなことも行っている。継続的にやっていきたい」と語った。

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