就職活動中の学生が考える、「面接で出てきたら手ごわそうな芸能人」の1位は、男性はタレントの坂上忍さん、女性は歌手の和田アキ子さん――建築系人材サービスのテクノプロコンストラクションの調査でこんな結果が出た。2位は、俳優の梅沢富美男さんと女優の天海祐希さん。3位は、俳優の香川照之さんと女優の泉ピン子さんだった。
「理想の面接官」は、芸能人部門では桜井翔さんと天海祐希さん、スポーツ選手部門ではイチロー選手と吉田沙保里選手が1位だった。天海祐希さんは「手ごわそうな面接官」でも2位にランクインしており、同社は「取調官役としてドラマに出演しているためか、怖いイメージを持つ人も少なくないようだ」とみている。
では、こうした価値観を持つ就活生が就職先選びで重視している点は?
調査結果では、「安定性」が61.4%でトップ。「勤務地」(51.1%)、「業種」(48.3%)、「職種」(44.1%)、「ワーク・ライフ・バランス」(39.9%)――と続いた。
また、近年はTwitterやFacebookなどのSNSが発達しているほか、「みんなの就職活動日記(みん就)」といった掲示板も流行。企業に関するさまざまな情報がインターネット上で盛んに交換されるようになっている。
こうした状況下で、就職活動中に耳にした「うわさ」が志望度に与える影響を調査したところ、「ブラック企業だと聞いた」場合は最多の94.0%が「就職したくない」と回答。「不祥事などによって、悪い報道がされた」(92.9%)、「内定を取得した時点で就活を終わらせるよう強要する“オワハラ”があると聞いた」(91.0%)、「圧迫面接があると聞いた」(84.7%)などのケースも、学生の志望意欲を下げることが分かった。
このほか、「説明会や選考が予定の時間に始まらない」「選考日程の案内や合否の通知が遅い」などの場合も、志望度の低下につながるとの声が集まった。企業の人事担当者は、企業のイメージを保つために、こうした細かい部分にも留意する必要がありそうだ。
調査は、5月19日〜24日にかけて、全国の学生5000人を対象にインターネット上で実施。2000件の有効回答を得た。
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