PC使う時は「立ったまま」 アイリスオーヤマの新制度「スタンディングテーブル」導入

» 2017年06月28日 17時37分 公開
[ITmedia]

 家電メーカーのアイリスオーヤマは6月28日、「働き方改革」の一環で、着席してのPC操作を禁止すると発表した。従業員は今後、PCを使用する場合は、業務用デスクの横に設置した「スタンディングテーブル」に移動し、立ったまま作業しなければならない。

 まず同社本部所在地の角田ITP(インダストリアル・テクノ・パーク)に同制度を導入し、順次全国の拠点に広げていくという。

photo 立ったまま仕事をする様子

 同社によると、立ったままPC作業をする理由は(1)集中力と作業効率を高め、労働生産性の向上を図るため、(2)眠くなることを防ぎ、独創的なアイデアの創出を促進するため、(3)血流と代謝を改善し、健康を維持するため――という。

 同社の広報担当者は、「当社の代表と役員は、以前から立ったままのPC作業を実務に取り入れ、能率が上がることを実感していた。一般社員もこのことを知っていたため、正式導入を楽しみにしている人が多く、反対意見は少なかった」と背景を話す。

photo オフィスのレイアウト

 2007年にはPC使用の上限を1回当たり45分に制限するルールを導入しているが、今回の新ルールに伴い撤廃する。「長年の運用によって、PCを使い過ぎない風土が当社に浸透している。制度が変わるからといって、立ったまま長時間PCで仕事をする社員はいないだろう」(同)としている。

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