ヤフーは6月29日、Webサイトなどを分類して紹介するディレクトリサービス「Yahoo!カテゴリ」を2018年3月29日に終了すると発表した。「一定の役割を終えた」としており、1996年の同社創業から公開してきたサービスが姿を消す。
Yahoo!カテゴリは、「サーファー」と呼ぶスタッフが手動でWebサイトやブログなどを収集し、「エンターテインメント」「ビジネスと経済」などのカテゴリー別に分類するサービス。ユーザーの情報収集のサポートが目的。
同社がポータルサイト「Yahoo!JAPAN」を公開した1996年から続く老舗サービス。当時は、このように人が細かくWebサイトを分類する「ディレクトリ型検索」が主流だった。開始当初のWebサイトの登録数は1万5000件だったが、現在は約80万件にまで拡大している。
しかし、2000年代以降、インターネットを取り巻く環境が大きく変容。Googleなど、ロボット型検索によるサーチエンジンが主流になり、情報収集が容易になったほか、技術の進歩により、各種Webサイトの情報はプログラムが自動で収集可能になった。
こうしたインターネットを巡る動向や現在の利用状況を踏まえ、ヤフーは「『ディレクトリ型検索』は一定の役割を終えたものと考え、『Yahoo!カテゴリ』の終了を決定した」と説明している。既に米Yahoo!は2014年にディレクトリサービスを終了している。
Yahoo!カテゴリへの登録審査サービス「Yahoo!ビジネスエクスプレス」は、今年7月31日に終了する予定。
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