円谷プロダクションは7月21日、中国の映像制作会社が新しい「ウルトラマン」の映画を発表した問題について、改めて「無許諾の作品である」と発表した。中国の映像制作会社はWebサイト上に書類を公開し「著作権や利用権の許可を得ている合法の作品だ」と主張していたが、それらの書面は一部の利用権の許諾のみであり、また偽造された書面であるという。
円谷プロによると、制作会社側が公開している書面は、(1)昭和40年代の特定の映像作品に登場するキャラクターの許諾、(2)海外における一定の利用権の許諾のみが記載されているもので、著作権の譲渡や無限定の利用権の許諾を記したものではないという。
また、制作会社が所有する書面は、円谷プロとタイ人との間で作成されたとされているが、円谷プロは「鑑定や民事・刑事訴訟の結果偽造であるという結論が出ている」と説明。中国でも一審で偽造書面であるという判断が下されたが、広東省高級人民法院が有効と認めたという。
円谷プロは改めて「昭和40年代の特定の映像作品を含む全てのウルトラマンシリーズの映像作品及びキャラクターに関する著作権者は、いずれの国の判決に従ったとしても、一貫して当社になる」と主張。更に、制作会社による映像の中に公式ライセンス映像が無断使用されていると指摘し、「正当な権限に基づく映像とは到底言えない」と抗議している。
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