YOZANが破産 PHS「アステル東京」など展開元JASDAQ上場

» 2017年09月27日 13時46分 公開
[ITmedia]

 帝国データバンクによると、PHS事業「アステル東京」などを展開していた移動通信事業者のYOZAN(東京都世田谷区)が9月20日、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。債権者から破産を申し立てられたという。

 負債総額は2007年時点で約143億円だが、その後変動している可能性があるという。

photo YOZANの公式サイト。会社概要などは白紙状態となっている

 1990年創業。半導体用画像処理検査装置などのLSI(大規模集積回路)事業を展開し、2000年に店頭市場(現・東証JASDAQスタンダード)に上場。02年にPHS事業の「アステル東京」取得して通信事業に参入したが、携帯電話の普及でPHS需要が落ち込み、05年に撤退。WiMAX事業へのシフトなどを進めたが、巨額の赤字を計上するなどして債務超過に陥り、上場廃止に。10年には自治体などによって本社不動産が差し押さえられていた。

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