「ユーザーの期待や予想を超えるようなラインアップをそろえた」――NTTドコモの吉澤和弘社長は、10月18日に開催した2017〜18年冬春モデル発表会でこう強調した。
目玉の1つとなるのが、18年1月以降に発売予定のデュアルディスプレイ端末「M Zー01K」(中国ZTE製)。ネーミングが“マルチ”に由来するというこの端末は、背面に折り畳み式の画面を備えており、展開することで2画面を利用できる点が特徴だ。2画面を合わせて1つの大画面として使用することや、画面ごとに異なるアプリを操作することができ、スマホ活用の幅を広げられるという。
具体的には、地図や電子書籍の大画面表示や、YouTubeとコミュニケーションアプリ「LINE」を異なる画面に表示し、動画視聴を楽しみながら友人とやりとりする――といったことが可能になる。
ドコモは、13年にデュアルディスプレイ端末「MEDIAS W N-05E」(NECカシオモバイルコミュニケーションズ製=当時)を発売したものの、2画面でのマルチタスクに対応したアプリが少なく、使い勝手が悪い点などがネックになり、販売台数が伸び悩んだ経緯がある。
吉澤社長は「前回のデュアルディスプレイ端末は、失敗ではなく必要なチャレンジだったと捉えている。今回は、ドコモが端末コンセプトの企画・立案を担当した。技術とソフトウェアの進歩によってマルチタスクを実現できたと考えている」と話す。
ドコモは今後、この端末を米AT&T Wirelessや英Vodafoneなど海外携帯事業者(キャリア)に提供し、海外展開を進めていくという。販売台数に応じてドコモにロイヤリティーが入る仕組みを取り入れる予定で、収益の増加にもつなげていく。
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