コカ・コーラがぐるなびと「飲食店支援」 若年層向けのレシピ提案日本酒をソフトドリンクで割る

» 2017年11月25日 09時00分 公開
[ITmedia]

 日本コカ・コーラは11月24日、日本酒や焼酎などをソフトドリンクで割ったアルコール飲料を飲食店情報サイト「ぐるなび」の加盟店などに提案していくと発表した。「アルコール離れが進む若年層を集客できるレシピで飲食店に貢献していく」(同社)という。

photo 日本酒や焼酎、ワインなどをソフトドリンクで割ったアルコール飲料を飲食店に提案する

 約16万店とのネットワークを持つぐるなびと業務提携し、若年層を中心に高まる低アルコール飲料のレシピを提案する。

 日本コカ・コーラの料飲ショッパーマーケティング、イアン・ハフ グループマネジャーは「若年層のアルコール離れや、人件費の高騰、客数減など、飲食店を取り巻く環境は厳しい。若年層が楽しめるドリンクメニューを提供していくことで、飲食店を支援したい」と話す。

 ぐるなびの調査によると、若年層が飲食店に求める点として「お酒の種類が多いか」「アルコール度数が低いものがあるか」――などが多く挙がったという。

 日本コカ・コーラは日本酒を「コカ・コーラ」で割った「クロサメ」や、「CANADA DRY(ジンジャーエール)」で割った「ジャポネール」、ワインをコカ・コーラで割った「カリモーチョ」など、若年層が苦手とする高アルコール飲料を飲みやすくした約20種類のメニューを提案していく。

 ぐるなびは「ぐるなび通信」などの飲食店向けメディアやセミナーを通じて、加盟店に導入を働きかける。

photo 日本酒をジンジャーエール「CANADA DRY」で割った「ジャポネール」
photo ワインをコカ・コーラで割った「カリモーチョ」

 「飲食店は低アルコールメニューを増やすことによって集客力を高められると同時に、低アルコールのため、高アルコール飲料に比べて飲む量(注文数)が増えるというメリットがある」(イアン・ハフ氏)という。

 「若年層はお酒が嫌いではないが、ビールや日本酒、焼酎への関心が薄い。そのためアルコールメニューの種類が少ないと敬遠されてしまう。低アルコールで飲みやすいメニューをそろえることで、若年層も集客でき、注文数も増えるようになる。飲食業界が盛り上がっていかなければ、当社も成長することができない。運命共同体のようなものだ。だからこそ、業界に貢献していきたい」(イアン・ハフ氏)

 現在、トライアルとして30店舗が導入。2018年内に3万店への導入を目指すとしている。

photo イアン・ハフ氏

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