日本コカ・コーラは本社を移転し、7月25日に東京・渋谷の新オフィスで業務を再開した。それに伴って同月29日にはメディア向けにオフィス内覧会が行われた。
地上7階、地下1階からなる新本社ビルは社員など約600人が働く。外観デザインは、同社の主力ブランド「コカ・コーラ」のグラスボトルを象徴する独特のカーブ(リッピンコットリボン)と緑色のかかったガラスを全面的に採用した。
新本社ビルの特徴に挙げるのがエコロジーだ。雨水を貯蓄してトイレの洗浄水などに利用したり、節水型器具を使ったりすることで、年間で約239万リットル、ミネラルウォーター「い・ろ・は・す」のペットボトル(555ミリリットル)で431万本分の節水が可能になるという。また、LEDライトの採用や空調の効率化、ソーラーパネル設置などによって省エネルギーを推進し、約2万8000本の杉の木が吸収する二酸化炭素(CO2)量を削減できるとしている。
同社は1970年からこの場所を本社拠点としていたが、社屋の建て替え工事のため、2013年12月に港区六本木に仮移転していた。
内覧会に先立って挨拶した渋谷区長の長谷部健氏は「コカ・コーラがここに戻って来て嬉しい。渋谷区は真の国際都市を目指しており、この街にある企業などのパートナーとともに成長できることを楽しみにしている」とコメントした。
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