明暗分かれた「無印良品」と「ニトリ」 2社の差はどこで生まれたのか(1/5 ページ)

» 2026年05月18日 05時30分 公開
[山口伸ITmedia]

著者プロフィール

山口伸

経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_


 無印良品を展開する良品計画の業績が好調だ。コロナ禍の影響を受けた2020年8月期以外は増収が続いている。売上高は2025年8月期に7800億円を突破し、今期は8870億円を見込む。中華圏を中心とする海外事業も好調だ。

 対するニトリホールディングス(HD)は近年苦戦している。2026年3月期の業績は、4期ぶりに増益となったものの厳しい状況だ。進出先の中国では撤退が相次いでいる。

 ニトリHDの時価総額は一時2.5兆円を超えていたが、現在は1.3兆円台まで縮小した。一方、良品計画の時価総額は2025年6月にニトリHDを上回り、現在は2兆円前後まで拡大している。

明暗が分かれた無印良品とニトリ(提供:ゲッティイメージズ)

 家具販売大手のニトリと雑貨を中心に展開する無印良品。両社は異業種に見えるが、実は一部のジャンルで競合関係にある。ニトリは家具需要が減少する中で、生活雑貨などの「非家具」分野を強化してきた。一方の無印良品も家具を取り扱っており、商品領域が重なっている。

 ニトリは非家具分野で家具市場の縮小を乗り越えたいところだが、無印良品のブランド力を前に苦戦しているようだ。

       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR