清水建設の執行役員辞任 取引先に実家の雪降ろしさせる無償で草むしりも

» 2017年12月11日 17時40分 公開
[ITmedia]

 清水建設は12月11日、福島県で除染工事の管理・運用を担当していた執行役員が同工事の下請け業者に無償で実家の雪降ろしや草むしりをさせていたと明らかにした。執行役員は、問題の発覚後に代金相当の約30万円を業者に支払い、12月8日付で辞任したという。

photo 清水建設の公式サイト

 清水建設によると、執行役員は「2015〜17年に、福島県 西会津町内にある実家の雪降ろしを4回、草むしりを1回、下請け業者に無償で行わせた」(広報担当者)。

 下請け業者が清水建設に対して、除染工事の代金に雪降ろし・草むしりの人件費を上乗せした額を請求したとの疑惑もあったが、清水建設は「弁護士を含めた調査の結果、同取引業者による当社への不正請求は認められなかった」としている。

photo 清水建設による発表

 清水建設は「不適切な行為が、同工事を所管する立場にいた者によって行われたことを重く受け止め、ご関係の皆さまにご迷惑とご心配をおかけしたことを深くおわびする」と謝罪。「今後、役職員へのコンプライアンスに関する指導をより徹底する」としている。

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