「TSUTAYA」などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が、中堅出版社の主婦の友社を買収する方針を固めたと一部が12月13日報じた。
同日付の日本経済新聞によると、CCCは主婦の友社の発行済み株式の9割超を筆頭株主の大日本印刷から数億円で購入する予定という。競合する米Amazon.comに対抗する狙いで、主な読者層である主婦向けのマーケティングのノウハウを書店づくりに生かす方針としている。
女性向けの老舗出版社として知られる主婦の友社は、女性誌「Ray(レイ)」「S Cawaii!(エスカワイイ)」「GISELe(ジゼル)」のほか、料理本・園芸本を中心に発行している。
CCCはITmedia ビジネスオンラインの取材に対し、「当社が発表したものではないため、コメントを差し控える」(広報担当者)と述べた。
CCCはCD・DVDレンタル事業の売上高が減少傾向にあり、書店事業の拡大に注力している。近年は「美術手帖」発行元の美術出版社、ライフスタイル雑誌「GoodsPress」などを出版する徳間書店を買収。「Pen」「Newsweek」を出版するCCCメディアハウスなども傘下に持つなど、コンテンツ分野への進出を積極化している。
出版社の知見を生かした書店づくりも始めており、今年4月には美術出版社が企画に加わったアート専門書店「銀座 蔦屋書店」を商業ビル「GINZA SIX」(東京・中央区)内にオープンした。
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