働き方改革によって見直されているのが、従業員の健康に関する取り組みだ。特に、建設現場やトラックドライバーなど、体を使う業種では、作業環境や疲労度などを適切に把握して対応する必要がある。
東京ビッグサイトで開催中の展示会「ウェアラブルEXPO」(1月17〜19日)で、その課題対応に役立つアイテムを見つけた。導電性繊維開発などを手掛けるミツフジが出展したウェアラブル端末「hamon(ハモン)」だ。
見た目はタンプトップ型のぴったりとしたウェア。さらっとした触り心地で、よく伸びる。着心地は悪くなさそうだ。
ウェアの裏側には、胸の部分に2カ所、銀メッキを施した導電性繊維が編み込まれている。この部分を電極にして、心拍数などの生体情報を読み取り、ウェアに取り付けた小型のトランスミッターから情報を発信する。
電極部分がウェアに編み込まれ、一体となっていることが大きな特徴。電極部分も他の部分と同じように伸びる。ウェアの裏側に貼り付けたり縫い付けたりする場合と比べて、肌に触れたときの感触が違う。「肌に密着していないと、より正確なデータを取れない。(電極部分が編み込んであるため)動いても肌に吸い付く」と、開発を担当した小副川博通執行役員は話す。
心電波形、心拍数、呼吸数など、ウェアから読み取ったデータは、クラウド上で管理、解析され、管理者に通知される。管理者が疲労度などを把握することで、体調変化の予兆に気付ける。また、スマートフォンアプリでセルフチェックも可能だ。
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