機密管理の「安田倉庫」が高値 コインチェック事件で思惑仮想通貨関連株も上昇

» 2018年01月29日 16時06分 公開
[ITmedia]

 1月29日の東京株式市場で、文書など機密情報の管理・電子化を手掛ける安田倉庫(東証1部)が急騰。午前の取引で前営業日比298円高(+29.7%)の1302円を付け、昨年来高値を更新した。

photo 安田倉庫の株価の推移(=Yahoo!ファイナンスより)

 同社は各種情報をデジタルメディアに出力するサービスや、機密文書を専用エリアで厳重に管理するサービスを手掛ける。

 26日にコインチェックから約580億円相当の仮想通貨「NEM(ネム)」が流出した問題を踏まえ、安田倉庫のサービスが仮想通貨をオフライン環境で管理する手法「コールドウォレット」に応用できるとの思惑から買いが集まったようだ。

 終値は105円高(+10.5%)の1109円だった。

photo 安田倉庫の公式Webサイト

仮想通貨関連株も好調、GMOインターネットが高値更新

 仮想通貨関連株も好調で、ビットコインの売買やレバレッジ取引を手掛けるGMOインターネット(東証1部)も一時179円高(+8.9%)の2198円を付けて年初来高値を更新。

photo 安田倉庫の株価の推移(=Yahoo!ファイナンスより)

 傘下のSBIバーチャル・カレンシーズが金融庁から「仮想通貨交換業」の認定を受けているSBIホールディングス(東証1部)のほか、セレス(東証1部)やリミックスポイント(東証2部)も値を上げた。

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