神戸製鋼、18年3月期の通期予想は450億円の黒字中国事業が好調、補償をカバー

» 2018年02月01日 18時27分 公開
[ITmedia]

 神戸製鋼は2月1日、アルミニウム製部品などのデータ改ざん問題発覚を受けて未定としてきた2018年3月期の通期連結業績予想を発表し、最終損益を450億円の黒字とした。実現した場合、最終黒字は3年ぶり。

 予想売上高は前回予想から100億円増の1兆8900億円。予想営業益は750億円のまま据え置いた。

 黒字化の要因は、問題発覚によって生じた顧客への補償費用や安全性の検証費用を、中国の建設機械事業における油圧ショベルの販売数増でカバーしたためという。

photo 神戸製鋼が発表した2018年3月期の通期連結業績予想

安全性検証の状況も発表

 また神戸鋼は同日、不適切な部品を納入した顧客企業製品の安全性の検証状況を発表。525社中518社で検証を終え、うち384社で安全性を確認済みとした。

 今後さらなる調査を実施予定の企業は123社、神戸鋼側が調査し、安全性を報告済みの企業は9社という。

photo 安全性の検証状況

 神戸鋼は「早期に安全性検証を完了させるべく、お客さまの検証に誠心誠意ご協力させていただきます」としている。

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