タクシー大手の第一交通産業は2月19日、配車大手の米Uber Technologiesと提携協議を行っていることを明らかにした。合意時期は未定だが、Uberのアプリ上で第一交通のタクシーを呼べるようにする予定。訪日外国人需要獲得に向け、利便性を高める狙い。
第一交通は全国に8400台のタクシーを配備している。合意後は、東京・大阪など大都市のほか、福岡市、那覇市、札幌市など国際空港が位置するエリアでサービスを展開する予定。手数料などの詳細は未定で、今後詳細を詰めるという。
第一交通は、昨年11月に中国Didi Chuxing(滴滴出行)との提携を発表するなど、海外配車大手との連携に力を入れている。
第一交通の担当者は「海外の方が、自国で使っているアプリで日本でタクシーを呼べると非常に便利。2020年の東京五輪に向けた“おもてなし”になると考え、海外大手との提携を進めている」と説明する。
「Uberと協議している理由は、中国の方だけでなく、幅広い国々の方にもタクシーを利用してもらいたいと考えたため。社名は明かせないが、東南アジアの配車大手とも交渉中だ」(担当者)という。
担当者は「タクシー利用者が下車するポイントをつなげば、観光客が関心のある観光ルートも分かる。一連の施策によってタクシー市場を盛り上げたい」と話している。
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