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» 2018年03月15日 15時11分 公開

キャリアに縛られないビジネスを:IIJ、「フルMVNO」始動 通信ON・OFF自在のSIM発売 (1/2)

IIJが、フルMVNO事業を開始。法人向けデータ通信サービスと、訪日外国人向けプリペイド型SIMを発売する。ユーザーが通信の開通(アクティブ)中断(サスペンド)を変更できる点が特徴。

[濱口翔太郎,ITmedia]

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は3月15日、フルMVNO(仮想移動体通信事業者)事業を開始すると発表した。一般的なMVNOが大手携帯事業者(キャリア)の設備を借りて運用している、契約内容などを管理する「加入者管理機能」(HSS/HLR)を自社の設備でまかなうことで、自由度の高いサービスを提供できるビジネス。独自にSIMカードを製造・販売することも可能となる。

 IIJはフルMVNO事業に取り組むことを2016年夏に発表。その後1年半に及ぶ準備を経て実現に至った。マーケティング担当者は「フルMVNO化には大規模な設備投資が必要となるため、競合他社は参入障壁がある。実現できたことで、他社との大きな差別化を図れるだろう」と自信を見せる。

第1弾は法人、訪日外国人向け

 IIJは同事業の第1弾として、法人向けデータ通信サービス「IIJモバイルデータサービス/タイプI」を3月15日に、訪日外国人向けプリペイド型SIM「Japan Travel SIM(1.5GB・3GB)」を4月2日に発売する。

photo IIJの「IIJモバイルデータサービス/タイプI」のSIMカード

IoTなどの利用をサポート

 法人向けサービスでは、ユーザー企業が通信の開通(アクティブ)・中断(サスペンド)を変更できる点が特徴。従来のMVNO事業では、ユーザー側は通信状況をコントロールできなかったが、フルMVNO化によって可能になった。

 ユーザー企業はコスト削減につなげられるほか、管理するIIJ側も一時的に通信を開通させたテストなどが可能になる。SIMを組み込んだ機器・端末が最初に電波を発したタイミングまで、月額料金が発生しない点も特徴だ。

photo IIJのフルMVNO事業の特徴

 IoT(モノのインターネット)などでの利用を想定。ユーザー企業は、SIMを組み込んだセンサーが稼働する時間帯のみアクティブにし、それ以外はサスペンドとすることで、使用料を大幅にカットできる。

 余ったデータ容量を翌月に繰り越せる機能や、大容量のデータを契約した場合、複数の回線に分けて使用できる機能も備える。

photo IIJの法人向け通信サービスの概要

 初期費用は3000円。1回線当たりの月額料金は、アクティブ回線が200円、サスペンド回線が30円。通信のプランは、10GB(3200円)、15GB(3900円)、20GB(4400円)――など6種類(価格は全て税別、以下同)。

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