広告効果測定ツールなどを手掛けるサイカ(東京都千代田区)は3月22日、テレビCM出稿額が多いブランドのランキングを発表した。トップは宿泊施設の料金比較サイト「トリバゴ」で、出稿額は152.7億円に上った。
トップのトリバゴ(trivago)はドイツ企業が運営し、売り上げの9割近くを広告に費やしているとされる。日本でも女優のナタリー・エモンズさんが出演するテレビCMで知られ、出稿額は2位の「Y!mobile」(99.6億円)に50億円以上の大差を付けた。
3位は「ニトリ」(71.0億円)、4位は「Indeed」(69.3億円)――と続いた。
企業としてテレビCM出稿額が最も多かったのは日本コカ・コーラで324億円。2位は花王(316億円)、3位はプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(298億円)だった。
カテゴリー別では「食品・飲料」(883.1億円)がトップで、出稿額シェアは17.1%だった。
テレビCMへの出稿額は日本の総広告費の28.4%を占めるものの、効率的な広告出稿や効果測定の手法が確立しておらず、情報も得にくい領域という。
調査は2017年3月1日〜2018年2月28日に、ブランド別のCM放送回数を地域別に計測し、各地域の推定出稿単価(概算)を掛け合せ集計を実施した。対象ブランド数は1万8943銘柄、全ブランドの放送回数は800万7676回。
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