米R&B人気歌手のエイコンは6月18日、世界的広告賞「Cannes Lions International Festival of Creativity」で開かれたパネルディスカッションの場でブロックチェーン(分散型取引台帳)と仮想通貨はアフリカの救世主になるとして、自身が立ち上げを企画する仮想通貨「エイコイン(AKoin)」と仮想通貨都市建設の構想について語った。
The Vergeが報じた。
「ブロックチェーンと仮想通貨は国民に力を取り戻し、貨幣システムのセキュリティを強化する」と、ブロックチェーンと仮想通貨がアフリカの発展に寄与するとの考えを示した。
仮想通貨を100%ベースにした仮想通貨都市建設の計画は既に進行している。「エイコイン」公式Webサイトによると、セネガルの大統領からエイコンに寄贈された2000エイカーの土地(東京ドーム約174個分の面積、国際空港から5分離れた所に位置する)に建設を考えているという。
「Akon Crypto City」と称して構想されているスマートシティでは金融サービスの他、ソーシャルメディアの運営など多岐にわたるサービスに対してブロックチェーンや仮想通貨エイコインを活用することを検討しているとした。
「マーベル・コミックス『ブラックパンサー』に登場する超文明国家『ワカンダ』を現実のものにする」とエイコンは意気込む。
エイコンはこれまでもアフリカに対するチャリティー活動に精力的に取り組んできており、現在では25カ国でソーラーパネル事業などのチャリティープロジェクトが実行されている。
また、昨年はこれらのチャリティープロジェクトに対して、中国の投資家から10億ドルに上る資金を調達することに成功した。
これまでのエイコンの実績をみれば、仮想通貨都市建設についても夢物語とは言えなさそうだ。
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