みずほ証券は、6月26日からサービスを停止している個人向けオンライントレードサービス「みずほ証券ネット倶楽部」を28日朝から再開する予定だったが、午前11時半現在、株式などの売買はできないままだ。
ITmedia ビジネスオンラインの取材に対し、みずほ証券の広報担当者は「みずほ証券ネット倶楽部での照会サービスは利用できるようになったが、株式売買などの取引できない状況。本日中に再開できるかも分からない」と答えた。
サービス復旧が長引いている理由については、「システムの不具合により、27日以降の取引処理にも遅れが生じてしまっている。現在はそれを1つずつ解消している段階で、これらを全部処理してからでないとサービスの再開は見込めない」と述べた。
ATMの入出金サービスについても、いつ再開できるか分からないという。
同社は27日夜に記者会見を開き、システム障害の原因が人為的なミスだったことを明らかにした。
障害の影響で、顧客が22日午後6時〜25日午前8時、25日午後6時〜26日午前1時にかけてネット上で実施した株式予約注文の一部(約1万件)が正しく処理されなかった。そのうち本来約定すべき注文が1222件あったが、値決めは既に完了したという。
また、「みずほ証券カード」を利用して提携金融機関のATMから入出金できるサービスにも影響が出たため、サービスを停止したとした。
システムの不具合は既に解消されたというが、金森裕三常務は、「正しく処理されなかった注文については個別に内容を確認し、慎重に復旧作業を進めている」と、サービス再開に時間がかかっている理由を説明した。
金森常務は「原因を明らかにして、みずほ証券を含むみずほフィナンシャルグループ全体で対応していく」と、グループ一丸となって再発防止に徹底すると語った。
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