日産自動車と自動車専門デザイン会社の伊Italdesignはこのほど、共同開発したスーパースポーツカー「Nissan GT-R50 by Italdesign」のプロトタイプを公開した。「GT-R」誕生とItaldesign創業の50周年を記念するモデルで、7月中にも欧州で初公開する予定。
フロントデザインには、車両の幅いっぱいに広がるゴールドのインナーパネルを採用。ボンネットには、膨らみを持たせたパワーバルジを取り入れた。ホイールアーチから冷却用のインテーク上部にかけては、シャープなLEDヘッドライトを配置した。
サイドデザインには、ベース車より54ミリ低くしたルーフラインを採用。「筋肉質な印象を与える」という。ドア下方部からショルダーラインにかけては、金色のカラーリングを施したエアアウトレット「サムライブレード」を設けた。
リヤデザインには、ショルダーラインがリヤウインドー下部に向かうにつれて細くなるテーパー形状を取り入れた。GTRの系譜を継ぐ丸型テールライトも採用した。大きな可変式リアウイングは「全体の印象を引き締める」役割を持たせた。
インテリアには、センターコンソール、インストパネル、ドアの内張りに2種類のカーボンファイバーを配した。シート素材には、伊Alcantara製の人工皮革とイタリア製レザー(ともに黒色)を採用。スイッチ類にもゴールドのアクセントをちりばめ、「未来的なレーシングカーをイメージした」という。
720PS、780Nmを発揮する3.8リッターV型6気筒ツインターボエンジン「VR38DETT」を搭載する。大容量・大口径のツインターボチャージャーと大型インタークーラーのほか、大容量燃料噴射装置なども採用し、よりパワフルな仕様にした。
ショックアブソーバー「Bilstein DampTronic」を採用した新しいサスペンションシステムも取り入れ、ブレーキ性能と車体制御の性能も高めた。
開発・設計・製造はItaldesignが担った。内装・外装のデザインは、日産の海外子会社である日産デザインヨーロッパと日産デザインアメリカが担当した。
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