「コメント機能を巡る特許訴訟」でFC2に敗訴のドワンゴ、控訴へ 「正当性主張する」2016年11月から係争中

» 2018年09月21日 19時07分 公開
[ITmedia]

 ドワンゴは9月21日、動画サービスのコメント表示機能を巡る特許訴訟で、ブログサービスなどを運営するFC2に19日に敗訴したことを受け、「主張が認められなかったことは誠に遺憾」だとして控訴する方針を明らかにした。

 訴訟は2016年11月15日に、ドワンゴがFC2に対して提起していた。

photo ドワンゴによる発表(=ニュースリリースより)

 ドワンゴは、ユーザーのコメントを動画サービスの画面上に流す機能について複数の特許を保持し、「ニコニコ動画」などに取り入れている。だが、FC2が運営する動画配信サービス「FC2動画」「FC2ひまわり動画」「FC2 Saymove!」にも類似したコメント機能がみられるため、特許権を侵害していると主張していた。

 ドワンゴはFC2に対し、(1)コメント表示用プログラムの譲渡・生産・使用の差し止め、(2)1億円の損害賠償――の2点を要求していた。

 だが東京地裁は19日、「FC2の技術はドワンゴの特許と異なる」と発表。特許権の侵害を否定し、ドワンゴの訴えを棄却していた。

photo FC2による発表(=ニュースリリースより)

 ドワンゴは「引き続き控訴審において当社の正当性を徹底的に主張してまいります」とコメントしている。

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