女性は年収より外見重視? マッチングアプリが解き明かす「恋愛の謎」男性にはちょっとシビアな現実(1/3 ページ)

» 2018年10月30日 07時20分 公開
[服部良祐ITmedia]

 恋人や結婚相手を探すサービス「出会い系アプリ」や「マッチングアプリ」が盛況だ。もともとは前者の名前で呼ばれていたが、相手がサクラなのではという疑惑や男性が女性と連絡を取るたびに課金がかさむシステムなどからいかがわしく危険なイメージも付きまとっていた。

 今は多くの運営会社が「マッチングアプリ」と名乗り、Facebookを活用した個人認証の徹底や定額制の導入によってクリーンな印象作りを図っている。実際、マーケティング支援を手掛けるネオマーケティング(東京都渋谷区)と立教大学が7月に全国の20〜39歳の未婚の男女を対象に行ったアンケートでは、「恋人がほしい」と回答した約1300人のうち5分の1超が「マッチングアプリを利用している・利用したことがある」と答えた。

 実際、エウレカ(東京都港区)の運営する大手マッチングアプリ「ペアーズ」は累計利用者数が800万人を突破、大手企業の参入も相次いでいる。誰もが利用するサービスとまでは必ずしも言えないが、若い世代を中心に「ネットで出会うこと」への抵抗感はかなり薄れていっているようだ。

女性の方が異性の写真に辛口評価

 リアルな日常生活で出会える人の数が限られていることを考えると、スマートフォンの画面の向こうにいる無数のアプリのユーザーから自分にぴったりな恋人を探せるアプリはとても合理的に見える。ただ、Mrk&Co(東京都渋谷区)の運営するマッチングアプリ「Dine(ダイン)」のデータをひもとくと、割と身もふたもない出会いの「リアル」が浮かび上がってきた。ユーザーは他の要因より写真、つまりビジュアルで出会いたい相手を選ぶ傾向が極めて強く、しかも異性の容姿に辛口なのは男性より女性なのだという。

photo 人は結局、容姿でしか恋愛対象を選べないのだろうか(写真はイメージ。提供:ゲッティイメージズ)

 ダインは北米で先行リリース後、日本では2017年にサービスを開始したアプリだ。ユーザー数は20万人弱で25〜39歳がメーン層、東京・大阪・福岡に集中している。新規ユーザーはまず自分の写真と詳細なプロフィール、紹介文、デートで行きたいレストランを登録する。

 その後は1日10人、アプリがアルゴリズムを使ってユーザーと合いそうと判断した異性と、その人が行きたい店を紹介してくる。異性の写真やプロフィール、行きたい店を見て自分が「その店でデートしましょう」というリクエストを送り、相手が承認すればマッチング成立となる。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.