「ソフトバンクグループが出資する中国AlibabaやPaytmのキャッシュレスサービスが海外で普及している一方、現在の日本は8割が現金払い。この事実を目の当たりにし、グループ全体で早期に国内消費者のライフスタイルを変える必要があると考え、(キャッシュレス決済に)注力するに至った」とPayPayの広報担当者は説明する。
「Yahoo!BBのモデムを無料配布した時のように、サービスを一気に広めるために当初は無料とするのが当グループのDNA。当面は赤字だが、ゆくゆくは(黒字化して)O2O(Online to Offline)サービスなどにも手を広げたい」(同)という。
現在の加盟店数は非公表で、「白木屋」「和民」「ミライザカ」などの居酒屋が中心だが、今回のキャンペーンに合わせて12月4日からファミリーマート1万7000店舗に導入。ヤマダ電機、エディオン、H.I.S.などの大手家電・旅行チェーンにも順次導入する計画だ。
22日に都内で開いた発表会には、ソフトバンクの榛葉淳副社長、ヤフーの川邊健太郎社長に加え、ファミリーマートの澤田貴司社長も登壇した。
「グループの総力を挙げて、PayPayを日本一のQR決済カンパニーに育てたい」(榛葉副社長)、「『もう1つのYahoo!Japan』を作る勢いでPayPayを盛り上げたい」(川邊社長)、「導入店舗のうち約2000店舗にブースを設けてPayPayを訴求する。力を合わせ、顧客の利便性向上への努力を続けたい」(澤田社長)――とそれぞれ語った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング