米検察、北朝鮮の資金洗浄疑惑で三菱UFJ調査──関係筋=NYT規制違反の疑い

» 2018年11月22日 15時48分 公開
[ロイター]
photo 11月21日、米紙ニューヨーク・タイムズが2人の関係者の話として伝えたところによると、米検察当局は、北朝鮮が絡むマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑を巡り三菱UFJフィナンシャル・グループを調査している。写真は三菱UFJフィナンシャル・グループのロゴ。2016年5月に撮影(2018年 ロイター/Thomas Peter)

[21日 ロイター] - 米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が21日に2人の関係者の話として伝えたところによると、米検察当局は、北朝鮮が絡むマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑を巡り三菱UFJフィナンシャル・グループを調査している。

三菱UFJがニューヨーク州の金融当局と係争中の昨年、マンハッタンの連邦検察当局は三菱UFJに召喚状を発行したという。

訴訟は、三菱UFJが資金洗浄規制に違反した疑いがあるとしてニューヨーク州が三菱UFJを資金洗浄規制違反で処罰するための取り組みの一環という。

州当局は三菱UFJが国際的な制裁リストに記載されている企業や個人との取引を行わないようにするための社内システムを意図的に無視していたと主張。その後召喚状が発行されたという。

さらに、資金洗浄の温床となっている北朝鮮との国境で取引をしている中国人顧客に対して、三菱UFJは身元を確認するシステムを確立していなかったと州当局は主張している。

三菱UFJは2014年に、イランなど経済制裁の対象国との取引に関して多額の罰金が科せられている。

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