「本格派」じゃないのに売れている コンビニで買えるコーヒー:コンビニ探偵! 調査報告書(1/3 ページ)
コンビニコーヒーが一般的となって久しいが、コンビニには昔と変わらず不動の人気を誇るコーヒーがある。今回は、筆者のコンビニオーナー時代の経験から、2つの飲み物を紹介しよう。
コンビニ探偵! 調査報告書:
「タフじゃなければコンビニ経営はできない。優しくなければコンビニを経営する資格がない」……だけど、タフであり続けることも、優しくあり続けることも、簡単ではない。
ほとんどの人が一度は利用したことがある「コンビニ」。ニュースやデータからコンビニで何が起きているのかを、推理して、調査して報告します。筆者は大手コンビニの元本部社員、元コンビニオーナー。コンビニの表と裏を見てきた者だけにしか書けないコラムはいかがですか?
日本において、一般的に「コーヒー」と呼ばれるものには、さまざまなものがあるのはご存じだろう。
スタバやコンビニコーヒーは当然ながら「コーヒー」に分類されているが、現在では多くの缶コーヒーでも「コーヒー」に分類されている。
(1)コーヒー: 内容量100g中、生豆換算で5g以上のコーヒー豆から抽出・溶出したコーヒー分を含むもの。缶コーヒーや紙パックが「コーヒー飲料」とされる代表格。
(2)コーヒー飲料:内容量100グラム中、生豆換算で2.5グラム以上5グラム未満のコーヒー豆から抽出・溶出したコーヒー分を含むもの。最近、注目されている、カフェインレス缶コーヒーによく見られる表示。
(3)コーヒー入り清涼飲料:内容量100グラム中、生豆換算で1グラム以上2.5グラム未満のコーヒー豆から抽出・溶出したコーヒー分を含むもの。
筆者は、コーヒーが大好きである。多い日には1日10杯ほど飲んでいる。以前はコンビニで缶コーヒーを購入することが多かったが、ここ数年は店内で淹(い)れるいわゆる“コンビニコーヒー”を飲む機会が増えてきた。
そんな中、昔と変わらず不動の人気を誇るコーヒーがある。今回は、筆者のコンビニオーナー時代の経験から、2つの飲み物を紹介しよう。
関連記事
- コンビニコーヒーの味に違いはあるの? 科学的に分析した
外出先で「ちょっとコーヒーを」と思って、カフェチェーンに立ち寄る人も多いのでは。ファストフードやコンビニでも気軽にコーヒーを飲むことができるようになったが、その味に違いはあるのか。味を分析できる機械を使って調べたところ、意外な事実が……。 - もう振込用紙を持って来ないで! コンビニが「収納代行」を止めたい理由
「電気・水道・ガス・電話などの利用料金はコンビニで振り込んでいる」という人も多いだろう。しかしこの「収納代行」……とにかく面倒で、コンビニオーナーだけでなく本部も「止めたい」と思っているのではないだろうか。 - 自販機の一等地は「左上」? 人の視線を追いかけたら“常識”が覆った
自販機で缶コーヒーを買う――。日常的な行動なので、意識していない人が多いと思うが、実は自販機には隠れたノウハウがある。マシンの前に立ったとき「人は『左上』に注目する」と言われてきたが、ダイドードリンコがアイトラッキングを使って分析したところ……。 - コーヒーそしてドーナツの次は? コンビニでヒットしそうな商品
暖冬の影響でアイスの売れ行きが好調のようだ。今回は、コンビニで売られているアイスについて調査してみよう。 - コンビニオーナー的にはちょっとうれしい「たばこのオマケ中止」
先日、たばこのオマケが中止になるという報道があった。オマケとは、ライターや缶コーヒーなどだが、なぜたばこのオマケは駄目なのだろうか。 - だからコンビニの店舗数は1位でなければいけない
ファミリーマートとサークルKサンクスの合併で、コンビニの勢力図が塗り替えられることになりそうだ。これでファミリーマートの店舗数は業界2位となり、ココストアとの合併が完了すれば、店舗数で日本一となるわけだが……。 - どのくらいもらえるの? コンビニの収入事情
コンビニオーナーの収入はどうやって決まるのだろうか。フランチャイズ契約における計算方法は複雑で、きちんと理解している人は少ない。今回は、収入の計算方法をフランチャイズ契約の現実も交えて説明する。 - “評論家”が増えてきた? コンビニコーヒーができるまで
ここ数年、コンビニコーヒーは急速に普及していったが、誕生前にはどのような苦労があったのか。ローソンのマチカフェを担当している吉澤明男さんに「社内調整」の話を聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.