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湖池屋、北海道で「カラムーチョ」製造再開:台風10号の被災から復旧
湖池屋は12月1日からシレラ富良野工場でポテトチップス商品の製造を再開する。同工場は台風10号による被災で操業停止していた。
スナック菓子メーカーの湖池屋は12月1日から北海道で「カラムーチョ」などのポテトチップス商品の製造を再開する。今年8月に北海道地域を直撃した台風10号によって生産拠点のシレラ富良野工場が被災、これまで操業を停止していた。
シレラ富良野工場の運営はふらの農業協同組合で、湖池屋がポテトチップス商品の製造を委託している。台風10号がもたらした大雨で同工場の近くを流れる空知川の堤防が決壊し、工場内に浸水した。1階部分にあった製造機械類はすべて新しいものに変え、床や壁も作り直した。被害総額は約12億円に上るという。
操業停止中は、自社工場である関東工場、関東第二工場(ともに埼玉県加須市)、京都工場(京都府南丹市)で生産可能な商品を代替製造したため「売り上げは確保できた」(小池孝会長)というが、大袋タイプのポテトチップス商品は生産ストップ、「湖池屋工場直送便うすしお味」は一時販売休止するなど、業績への影響は少なくなかった。
シレラ富良野工場での製造再開にあたって、湖池屋は12月12日に近畿以東で発売する新商品「カラムーチョチップス 山わさび味」と「カラムーチョチップス 特製ホットチリ味」の売り上げの一部(1袋あたり1円)を日本赤十字社北海道支部の活動資金として寄付する。
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