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日産「ノート」がプリウス抜き初の首位 11月国内販売:「サニー」以来約30年ぶり
11月の国内新車販売は、日産「ノート」が初の首位。日産車としては「サニー」以来約30年ぶりにトップに立った。
11月の国内新車販売台数は、日産自動車の小型車「ノート」が前年同月比2.4倍の1万5784台となり、初の首位となった。11月初旬に一部改良し、ガソリンエンジンで発電する新パワートレイン「e-POWER」搭載モデルを追加。注目を集めた。日本自動車販売協会連合会(自販連)によると、日産車が新車販売台数でトップになるのは1987年5月の「サニー」以来29年半ぶり。
自販連と全国軽自動車協会連合会が12月6日、車名別新車販売台数を発表した。
ノートのe-POWERは、ガソリンエンジンで発電し、100%モーター駆動で走行する仕組み。電気自動車のような乗り心地が人気を集めている。e-POWER搭載モデルを含む新型車は、発売後3週間で2万台以上を受注していた。
2位はホンダの軽自動車「N-BOX」。5.5%増の1万4813台だった。
トヨタ自動車のハイブリッド車(HV)「プリウス」は2.2倍の1万3333台で3位。新型車を投入した2015年12月以降、軽自動車を除く登録車ではトップを維持してきたが、1年ぶりに首位を明け渡した。
4位は9月に発売した「ムーヴキャンバス」が好調なダイハツ工業の軽自動車「ムーヴ」。68.7%増の1万3201台だった。トヨタの小型車「アクア」は5位だったものの伸び悩み、18.6%減の1万2409台だった。
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