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カルビー、湖池屋が一部ポテチ休売 ジャガイモ不足で:「ピザポテト」など対象
カルビーと湖池屋が、ポテトチップス製品の一部を休売・終売する方針であることを明らかにした。昨夏の台風の影響で、北海道産ジャガイモの収穫量が激減したことが原因。
カルビーと湖池屋は4月10日、ポテトチップス製品の一部を休売・終売する方針だと明らかにした。昨年8月に北海道が台風の被害を受けた影響で、原材料の大半を占める北海道産ジャガイモの収穫量が激減したことが原因。
業界最大手のカルビーは4月中にも「ピザポテト」「堅あげポテト ブラックペッパー」など8種類15商品を休売するほか、全国各地の「ご当地ポテトチップス」シリーズなど14種類18商品を終売する予定だ。製品の最大サイズ「BIGBAG(170グラム)」も廃止する。
ITmedia ビジネスオンラインの取材に対し、カルビーは「海外のジャガイモを輸入するなどの代替策を行ってきたが、輸入品の品質が悪く、工場の稼働率が低下したため休売・終売に踏み切った」(広報部)と話す。
同2位の湖池屋は3月25日から、既に「リッチコンソメ」などの商品を休売・終売している。同社の広報担当者は、「今後は、主力製品の『カラムーチョ』シリーズの販売を続けることを最優先に事業を進める」と話す。「厳しい状況だが、今後も“国産ジャガイモを使用する”という製品コンセプトは変えない。原材料を輸入品に頼らず、九州産のジャガイモの仕入れなどで対処していく」という。
現時点では、両社ともに休売・終売中の製品に販売再開のメドは立っていないという。
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