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資生堂、栃木に化粧品の新工場 IoTも導入 約400億円で:中価格帯の美容液や化粧品を製造
資生堂が、2019年に栃木県大田原市に新たな製造工場を建設すると発表。中価格帯の美容液や化粧品の製造を担う。IoTの技術も取り入れ、品質管理を徹底する。
資生堂は10月19日、栃木県大田原市に新たな製造工場を建設すると発表した。投資額は約300〜400億円で、中価格帯の美容液や化粧品の製造を担う。2018年度中に着工し、19年度中に稼働を開始する予定。訪日客の増加による化粧品需要の拡大に対応する狙い。
同社が新工場を設立するのは、久喜工場(埼玉県久喜市)以来36年ぶり。
年間約1億2000万個の生産能力を持ち、製品を国内のドラッグストア・専門店・コンビニエンスストアなどに供給していく。IoT(モノのインターネット)の技術も取り入れ、生産ラインの異常を検知するセンサーを導入する予定。
また資生堂は、20年度に設立予定の大阪新工場(大阪府茨木市)の生産能力を年間約2億1000万個に引き上げることも発表。それに伴い、投資額を当初予定していた約400億円から約550億円に拡大する。「国内外の化粧品需要拡大に対応し、さらなる成長性を確保するためには、安定的な生産体制の確立が不可欠と判断した」としている。
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