「原爆Tシャツ」「ナチス帽」で苦境のBTS 全米1位の裏にある“異常”な実態:世界を読み解くニュース・サロン(1/5 ページ)
韓国の男性音楽グループ「BTS(防弾少年団)」が「原爆Tシャツ」などの騒動を巻き起こしている。全米ヒットチャート1位にも輝いたこのグループの実態を探ってみると、興味深いことが見えてきた。
最近、韓国の男性音楽グループ「BTS(防弾少年団)」が話題だ。
K-POPが誇る男性7人組のグループで、アルバムなどのセールスも好評で世界的に人気が高い。日本にも進出してオリコンのチャートで1位を獲得している。日本にもファンは多い。
そんなノリに乗っているグループが今、騒動を巻き起こしている。メンバーが過去に、キノコ雲と「愛国心」という単語がプリントされた「原爆Tシャツ」を着ていたことが判明。結局、予定していた日本の音楽番組の出演を中止する事態になり、海外でも大きく報じられた。
すると今度は、ナチス親衛隊の記章がついた帽子をかぶって写真に収まったり、ナチスを想起させる旗をコンサートで振ったりしたことが明らかになり、米ユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が抗議。BTSが国連でスピーチをしたこともあるグループということで、こちらも海外で大々的に報じられている。
BTSにしてみればもはや言い訳もできない状態で、この状況がしばらく沈静化することはないだろう。
まず断っておくが、筆者は嫌韓でもなければ、K-POPのファンでもない。だがグローバル化とソーシャルメディアの発展が生んだこのグループと今回の騒動は、世界的にもニュースになっているため、その動向をチェックしている。
そこで今回、あらためてこのBTSというグループの実態について調べてみると、なかなか興味深いことが見えてきた。そもそも英語の歌を歌っていなかったBTSが「全米ヒットチャート1位」になった背景には何があるのか。英語圏での本当の評価はどんなものなのか。そしてそうした背景から、今回の騒動はどこに行くのかを探ってみたい。
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