エンタープライズ:ニュース 2003/05/28 00:00:00 更新


Tivoli Day、「Tivoli Web Site Analyzer」で実現するアクセス分析の多様化

サーバレスポンスへの要求はブロードバンドの普及で厳しくなる一方だ。Tivoliブランドでは、「Tivoli Web Site Analyzer」が高度なアクセス解析をサポートする。

 アクセスログを解析する手段には、オープンソースでも「Analog」など数々のものが存在する。このような背景に対しIBMソフトウェアブランド「Tivoli」では、データベースやWebSphereとの連携がポイントとされた製品展開が行われている。

 5月27日より開催中の「IBM Software World 2003」、「Tivoli Day」と題された27日には、「Webサーバの利用状況をマイニングし、Visitorの振る舞いやサービスレベルの最適化を実現するTivoliソリューション」と題されたセミナーが開催された。この講演では、日本アイ・ビー・エム、Tivoli事業部・玉井一夫 氏からTivoliブランド製品の1つ「Tivoli Web Site Analyzer」が紹介された。

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 玉井 氏は冒頭で、昨今のインターネット事情についてを触れ、Webサイト運営におけるアクセスログの概要についてを語る。概要として特に注目すべきコメントとなったのは、ブロードバンド普及における利用者層の変化についてだ。「従来までは、ページが表示されるまでの待ち時間として8秒ルールと呼ばれる目安があったが、最近では回線スピードの向上により3秒ルールとなっている」という。このコメントからいえるのは、現在では回線スピードに追従するよう、いっそうのサーバレスポンスが重要視されていることが感じ取れる。

アクセスログ補完が強化された「Tivoli Web Site Analyzer」

 このような背景からTiviliブランドの1つとして紹介されたのが「Tivoli Web Site Analyzer」(以下、TWSA)。この製品では、コアサービスとなる「Tivilo Data Warehouse」にアクセスデータが一元管理され、このデータを元に下写真で挙げるTivoliブランド各製品で相互利用が可能だ。

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 TWSAで特徴となる点は、相互にデータ収集補完が行えるよう機能搭載されている点である。最もベーシックなアクセス「サーバログ」利用はもちろん、「単一ピクセル」、「データベース」、「WASプラグイン」という4つの機能があり、完全なるアクセスログ解析が目指されている。

 中でも玉井 氏から強調されたのは、「単一ピクセル分析」と呼ばれる機能だ。この機能はJavaスクリプトで提供され、記述構文をデータ収集を行いたいページに含ませておく。万が一、JavaスクリプトがユーザーのWebブラウザで無効化されている場合には、noscriptタグ以降に含まれる1ピクセルの画像参照により、TWSAサーバへのアクセスが行われる仕組みだ。このようなログ収集における補完関係がTWSAの特徴となっている。

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▼IBM Software World 2003 & IBM developerWorks Live! with WebSphere 2003

[木田佳克,ITmedia]