米AT&Tは6月1日、自社のネットワーク保護サービスに、分散型サービス妨害(DDoS)攻撃によって企業ネットワークが受ける打撃を緩和する機能を統合すると発表した。問題のあるトラフィックを検知・遮断し、リアルタイムで攻撃に対処するという。
同社は3月発表の侵入検知・早期警戒サービスAT&T Internet Protectに「DDoS Defense」オプションを統合する。AT&T Internet ProtectはグローバルIPネットワーク上のトラフィックを分析、サイバーセキュリティ攻撃の脅威を事前に顧客に通報するサービス。同社の発表によるとSasserワーム発生時には、大規模感染の数週間前に顧客に警報を出すことができたという。
今回発表のDDoS Defense機能は、AT&Tネットワーク内のDoSおよびDDoS攻撃のトラフィックを、顧客にその打撃が及ぶ前に緩和するというもの。Cisco SystemsとArbor Networksの技術を採用、数秒で攻撃を特定し、ただちにその影響を緩和する。
このサービスは、AT&Tの米国内顧客、および米国を拠点とする多国籍企業を対象に提供される。
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