「初の携帯ワーム」Cabirの詳細明らかに

» 2004年06月17日 10時57分 公開
[IDG Japan]
IDG

 携帯電話を狙った初のワームとみられる「Cabir」に関して、さらなる詳細が明らかになった。

 Network AssociatesのMcAfee部門はCabirの危険度を、ホームユーザーにとっても企業にとっても「低」と評価。CabirはSymbian OS搭載の携帯電話を対象に設計されたワームで、Bluetooth経由で感染を広めようとする。さらに詳しく言えば、感染対象はSeries 60を採用したすべての携帯電話(Siemens、Nokiaなどが提供、Symbian OS 6.1以上)。McAfeeでは、「Nokia 6600」「同3650」への感染を確認している。

 F-Secureのブログでも、Cabirはメーカーを問わずSeries 60採用端末に感染するようだと記されている。

 Cabirには悪質なペイロードは含まれていない。隠しディレクトリに3種類のファイルを複製し、端末の画面に「Caribe」あるいは「Caribe-VZ-29A」と表示する。

 だがCabirは、完全に無害というわけではないという。Bluetoothを搭載し、通信可能範囲内にあるSymbianベースのほかの端末にワームの複製を送り込もうと試みるため、「バッテリーの寿命を著しく減らす」とMcAfeeは報告している。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ