米加州、アドレス帳の問題から情報漏洩か

» 2004年07月07日 10時47分 公開
[IDG Japan]
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 米カリフォルニア州コントラコスタ郡のIT担当官は7月6日、従業員のデータを含む内部メールを気付かぬうちにスウェーデンの企業あてに大量送信していたとして、漏洩経路を探る目的で同郡全域にわたる調査に乗り出した。

 スウェーデンのインターネット企業Ord&Bildのマネージングディレクター、ロバート・カールステン氏によると、同氏のInternet.acドメインには過去2年間にわたり同郡から繰り返し数十通のメールが送られてきた。同郡はComputerworld誌からこの情報を得て、今回の調査に着手した。

 カールステン氏はメール送信者に何度も接触を試みたが、返信は得られなかったという。

 メールには行政にかかわる通信内容のほか、同郡上級裁判所の給与支払などに関する詳細な情報、添付ファイルが含まれる。Computerworld誌が入手したメールの多くには、名前、従業員番号、上級裁判所コミッショナーをはじめとする従業員に対する手当の情報が入っていた。

 同郡のトム・ウィッティントンCIO(最高情報責任者)は、Computerworld誌からの連絡を受けて、初めて問題に気がついたと説明した。予備調査の結果によると、一部の同郡従業員が使うアドレス帳に誤りが含まれていることが原因で、ウイルスやワーム感染によるものではないという。

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