マツダが基幹業務システムにグリッド導入実験

» 2004年09月13日 15時23分 公開
[ITmedia]

 マツダは9月13日、NECと協力し、基幹業務システムの一部にグリッドコンピューティングを適用する実証実験を始めると発表した。NECが参加している経済産業省の「ビジネスグリッドコンピューティングプロジェクト」の一環。

 業務ごとに構築されているシステムを、グリッド技術によって統合運用する。(1)システムの業務量が処理能力を超えた場合、遠隔地の空いているシステムに処理を振り分ける、(2)災害時を想定して特定地域の業務処理を他地域のシステムで継続運用する、(3)広域分散している多数のサーバ管理を効率化する――といった実験を行う。

 マツダでは従来から業務のIT化を進めているが、サーバ運用管理費や災害対策用のバックアップシステムへの投資負担が重荷になっていた。グリッドを活用することでシステム利用効率を高め、コストを削減する。実証実験で効果が確認されれば、全社へのグリッド導入を検討する。

 今年度は運用要件定義と業務運用設計、来年度はシステム構築、運用、評価を行う。

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