ミラポイントは、電子メールセキュリティアプライアンス「RazorGate 450」を発売する。5000人以上の大規模のユーザー向け製品だ。
ミラポイント ジャパンは9月15日、電子メールセキュリティアプライアンス「RazorGate 450」を発売すると発表した。同日、販売代理店のシーティーシー・エスピー、日商エレクトロニクス、ネットワンシステムズから販売された。
Mirapointは1998年に電子メールサーバアプライアンスを発表して以来、電子メールに特化した製品開発をしており、「電子メールのエキスパート」といえる企業。同社のRazorGateは、電子メールゲートウェイに設置するセキュリティアプライアンスで、最近力を入れている分野だ。
1台でスパム対策/ウイルス対策といった電子メールに関するセキュリティ機能を提供する。RazorGate 100/300といったローエンド/ミッドレンジ製品は、今年4月に発表している。
新製品のRazorGate 450(右写真)は、5000人以上の大規模のユーザー向け。Xeon/2.8GHzを2基搭載し、1時間に70万メッセージを処理する性能を持つ。
特にアンチスパム機能に定評があり、「誤検知率がほぼゼロと低く、98%のスパム除去率を誇る」(米Mirapoint テクニカルマーケティング担当ディレクター、ティモシー・チゥー氏)という。
SMTPのコネクションが入ってくると、「MailHnurdle」と呼ばれる機能が動作し、RFC違反の通信を阻止する。「この機能で、スパムとウイルスの80%を阻止できる。また、スパム/ウイルス対策のエンジンに到達する前に除去してしまうので、プロセッサのリソースを保護することにもなる」(チゥー氏)。
ここで除去されなかったスパムメールは、ヒューリスティックエンジンやSMTP権限付与、DNS逆引き参照、リアルタイムブラックホールリスト(RBL)、ドメイン/IPアドレス遮断などでフィルタされ、総合的に98%のスパムを除去できるとしている。
アンチウイルスエンジンは、Sophosからライセンスを受けており、メールの送受信をスキャン。RazaorGateの標準のマネジメントツールから管理が行えるという。
情報漏えいを防止できるポリシーエンフォースメント機能では、メッセージ本文/ヘッダ/添付ファイルのスキャンだけでなく、特定用語、ブラックリストなどフィルタ機能を搭載。個別ユーザーごとに、適用するポリシーを変えることも可能だ。
そのほか、オプションで、キューの管理を気にすることなくスキャン可能な「DirectPath」にも対応する。
チゥー氏は、「メールにおいてはスパムがセキュリティリスクの最大の問題で、ここから派生していろいろな問題が起こるということを理解しなければならない」と話した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.