ドコモ、位置情報付き・個人データ入りPCを盗まれる

ドコモは9月21日、PHSの位置情報サービス「いまどこサービス」の個人情報入りPCが盗まれたと発表した。

» 2004年09月21日 22時17分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 ドコモは9月21日、PHSの「いまどこサービス」のシステム保守業務を委託している企業が盗難にあい、一部ユーザーの個人情報を含むPCが盗まれたと発表した。いまのところ不正使用などの事実は確認されていないという。

 ドコモがシステム保守を委託する企業の再委託先に、9月6日深夜から9月7日早朝にかけて窃盗犯が侵入した。この際現金などとともに、いまどこサービスの一部ユーザー情報が含まれているノートPCがなくなったという。

 PCに含まれる個人情報は、いまどこサービスに契約する一部ユーザー、および過去にサービスを利用し、現在は解約した一部ユーザーのもの。具体的には、約5万7000件のPHS番号が収録されていた。

 このうち5万6396件はPHS番号が羅列されているだけ。「不正に使用される恐れはほぼない」(ドコモ)という。ただしこのほかに、PHS番号と「位置検索パスワード」情報がひもづけられているケースが110件、番号と契約者氏名がひもづいているケースが29件、番号と「緯度経度」情報がひもづいているケースが125件あった。悪用されれば、特定の番号のユーザーがどこにいたのかなどが把握されるおそれがある。

 ドコモは「情報の多くはそれぞれが何の情報であるかを表示しておらず、またPCにはパスワードが掛けてある。解読は容易でない」とコメント。氏名が漏洩したユーザーなどに対しては既に連絡してお詫びしたほか、位置検索パスワード情報が漏洩したユーザーにはパスワードの変更をお願いしていくという。

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